同じじゃないの?「場合」と「とき」の使い分け

toki 豆知識
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普段の生活では、「場合」と「とき」は特に意識することなく、同じものとして使っている人がほとんどでしょう。私もです。

「トキ」だったら、こ・・・この動きは!!と反応するぐらいです。はいはい。

そこで、辞書で確認してみると、

ば あい -あひ [0] 【場合】


連体修飾語を伴って形式名詞的に用いられる。

仮定的・一般的にある状況になったとき。…のとき。 「緊急の-は電話で知らせる」 「雨が降った-は中止する」

…に関して言えば。 「彼の-は例外である」
『三省堂 大辞林』より

とき [2] 【時】


(連体修飾句を受けて)仮定的・一般的にある状況を表す。(…する)場合。 「もし彼が不在の-には,どうするか」 「頭が痛い-は,この薬を飲むとよい」
『三省堂 大辞林』より

見ての通り、意味合いは似通っており、同じように使われることにおかしな点はありません。

ただ、法令の中では、区分されて「場合」と「とき」の両方が登場します。どのような使い分けがなされているのでしょうか。

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労働基準法で「場合」と「とき」をみてみよう

下に労働基準法十八条の「強制貯金」を記しています。こちらで確認してみましょう。

  • 第十八条  使用者は、労働契約に附随して貯蓄の契約をさせ、又は貯蓄金を管理する契約をしてはならない。
  • 2  使用者は、労働者の貯蓄金をその委託を受けて管理しようとする場合においては、当該事業場に、労働者の過半数で組織する労働組合があるときはその労働組合、労働者の過半数で組織する労働組合がないときは労働者の過半数を代表する者との書面による協定をし、これを行政官庁に届け出なければならない。

この条文の第2項を見てください。

構造として、最初に条件を付す際に、「場合」を用いています。

1行目 ~管理しようとする場合

そして、この「場合」という条件下で更に条件を分岐させる際に、「とき」を使っています。

2行目:組織する労働組合があるとき

3行目:労働組合がないとき

「場合」に、「とき」が内包される形です。

つまり、2行目は、

  • 使用者は、労働者の貯蓄金をその委託を受けて管理しようとする場合
    • 労働組合があるとき
      • その労働組合との書面による協定をし、これを行政官庁に届け出なければならない。

3行目は、

  • 使用者は、労働者の貯蓄金をその委託を受けて管理しようとする場合
    • 労働組合がないとき
      • 労働者の過半数を代表する者との書面による協定をし、これを行政官庁に届け出なければならない。

このようになるんです。

一般的にはこのようなルールが用いられているようです。パソコンのフォルダとファイルに似た関係ですね。

ただ、法令が違うと、使われ方が若干異なることもあるようです。法律毎に作った人が違うので、そうした違いが出ているのかもしれませんね。

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