社会保険労務士試験の難易度と合格基準点について見ていきましょう。
下の図は、平成26年度以前10年間の社会保険労務士試験の申込者数、受験者数、合格者数の推移です。(厚労省HPより)

Contents
社労士試験の合格率
次に、平成27年度以前6年間の合格率を表にすると次の通りです。
年度 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
---|---|---|---|---|---|---|
率 | 8.6% | 7.2% | 7.0% | 5.4% | 9.3% | 2.6% |
例年、合格率は7~8%台を推移していましたが、25年度は5.4%と大きく下げました。26年度は一転して、9.3%へと大幅に上がりました。
ところが、翌年の27年度の社労士試験は2.6%へと急降下しています。
これだけをみると、年によっては難化することがあり、合格は厳しいものに感じます。
確かに、25年度試験は一部解答が難しい分野が出ていましたし、27年度試験は一部科目が得点し辛いものでした。出題傾向も実務的な性格を帯び始めており、その点では難化といっていいのかもしれません。他の資料も見てみましょう。
社労士試験の合格基準点
年度 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
---|---|---|---|---|---|---|
択一式 | 48点 | 46点 | 46点 | 46点 | 45点 | 45点 |
選択式 | 23点 | 23点 | 26点 | 21点 | 26点 | 21点 |
合格基準点とは、合格ラインのことで、その点数以上得点出来れば合格します。
次に、社会保険労務士試験の概要について簡単にお伝えします。
試験は「択一式」と「選択式」に分かれており、同日に両方受験しなければならず、
- 択一式は満点が70点
- 選択式は満点が40点
となっています。
例えば、平成25年度の例で見ると、合格基準点が択一式で46点、選択式で21点であるので、択一式で46点以上、選択式で21点以上得点出来れば、晴れて合格できるわけです。
26年度の結果では、合格基準ラインは択一式で45点、選択式で26点でした。
得点率7割の合格ラインを超えれば良い
再び合格基準点の表を確認していくと、過去5年間で、択一式では49点、選択式では28点を超える合格基準点が定められた年はありません。
つまり、社労士試験に合格するためには、
択一式では、70点中7割以上の49点以上
選択式では、40点中7割以上の28点以上
上記の点数を稼ぐことが出来れば、誰もが合格できるということです。よって、合格率というものは気にする事無く、7割以上の問題をクリアすることに注意を向けてください。逆に考えると、2割程度は落としても問題が無いのです。
どうでしょう、少しは気が楽になりましたか?
ただし、足きりに注意
ただし、合格には注意点があります。それは受験生泣かせの「足きり」と呼ばれるものです。それについては、試験の概要のページで確認していきます。
https://sharoshi-gokaku.net/sharoshi-kisochisiki/nittei-gaiyo/
まとめ
- 合格基準点は、択一式で48点、選択式で28点を超える年は今のところ無い
- 択一式・選択式それぞれ7割以上得点出来れば当落ラインをクリア出来る
- しかし、足きりに注意
コメント